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カンボジア国ココン州沿岸での、無法な砂の浚渫の影響の、草の根研究



グループ名 Mother Nature Cambodia (MNC)
代表者氏名 Alejandro González-Davidson さん
URL http://www.mothernaturecambodia.org/
助成金額 約50万円

砂の浚渫の様子

メンバーによる監視風景

マングローブを取り囲む僧侶ら

ココン州海岸線の地図

研究の概要

2016年9月の申請書より
カンボジア・ココン州のピーム・クロサオブ野生動物保護区の貴重なマングローブ林付近で、企業による大規模な砂の不法な浚渫・採取が行われ、埋立用としてシンガポールに輸出されてきました。その結果、マングローブ林の破壊は何万ヘクタールにもおよび、浚渫により河口が深くなりすぎたため、海洋生態系が大きく崩れ、魚介資源が減少し、騒音や水質汚染の問題も起きるようになりました。なお、砂は密輸のため、カンボジアの国庫の収入にも地域住民の収入にもなっていません。 しかしながら、政府の腐敗や無策(情報公開不足や浚渫を正当化する根拠の欠ける説明など含む)、市民社会組織の不在などのために、この問題に対する地域コミュニティの認識がなく、これまで独立した調査は行われてきませんでした。 関連省庁に加え、NGOや科学者グループらも”敏感な問題”だとして外部の協力が得られない中、MNCは過去2年弱、パートナー団体や地域の漁業者らとともに砂の浚渫の不法性について情報やデータを地道に集めてきましたが、これらの活動が功を奏し、浚渫活動の規模は縮小し、また地元住民の知識も増えたことから、引き続き、活動を強化し、明らかになった情報を一般社会に広く知らせ、現地の漁業者の暮らしやマングローブ林を守っていきます。 今年度の調査計画としては、河口部の深さや浚渫距離、GPSによる浚渫船の位置、カンボジアから輸出された砂の量などを調べ、実際に政府の公表量と比較し、地図やグラフに落とす作業を行うとともに、学生と他の市民団体のメンバーが組んで地元漁業者を一軒ずつ訪ね、浚渫の影響と生計手段の調査(生活の糧が失われたことによる借金や移住など)を行っていきます。

中間報告


結果・成果


その他/備考


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